海ごみ削減プロジェクト IKKAKUへの参画

2022年までの期間、日本財団、JASTO、リバネスによる「プロジェクト IKKAKU(イッカク)」に、日本ユニシス株式会社と共に、アグリテックベンチャーの「kakaxi」という定点観測デバイスを利用し、海ごみの観測とゴミ回収の負担軽減、啓蒙活動につなげ、ビジネスをつくり出す目的で参画しています。

海にごみが出続ける現在の経済システム

世界では1分間にトラック1台分の海ごみが出続けています。 特に、海ごみのメインであるプラスチックは包装容器をはじめとし、安価で便利な素材ですが、環境中では分解しにくいために半永久的に海を漂い続けています。”これ以上、海にごみを出さない”ようにし、青い海や美しい砂浜を次の世代に残していくには、1人1人の行動や意識を変えていくことが必要です。一方で、モノを生産、消費、廃棄していく経済システムが海ごみ削減の実現と同時に、経済成長を伴うビジネスに変わっていくのはまだまだ道半ばと言えます。

IKKAKUホームページより(J. R. Jambeck et al., Plastic waste inputs from land into the ocean. Science347, 768-771 (2015).)

以下の写真は、今回の観測対象地域である、沖縄県本部町の漁港近くの海岸の様子。冬になると北風の影響を受け、毎日大量の海ごみが流れ着きます。このゴミの回収や処理は地元自治体やボランティアが行っていますが、終わりの見えない作業に何らかITやビジネスで課題解決できないかというのが、本プロジェクトの一つの目的でもあります。

ゴミを衛星とドローン、定点観測で可視化するチームを構築

本プロジェクトの特徴として、異分野のチームがそれぞれの得意領域を掛け合わせて、課題解決に挑むのですが、私ちのチームは「衛星・ドローンによるごみ漂着状況診断システムの構築」を目的とした「CCSD:Coastal Cleanup Satellite and Drone」チームです。

チームメンバー:

株式会社天の技
長崎大学
株式会社 自律制御システム研究所
株式会社ドローンクリエイト
株式会社Ridge-i
琉球大学
Drone Fund
ノウ株式会社
(順不同)

その他にも、「分別不要かつ自律分散型のゴミ処理装置の開発」をするチームや「海洋プラごみをリサイクル原料とした製品開発」をするチームがいて、この3チームでの包括的な取り組みがスタートしてます。

沖縄の浜辺の観測の様子

Kakaxiは太陽光発電のみで稼働するモニタリングデバイスです。元々は、農業の生産性向上に寄与する各種データを安価に取得できる農地用のデバイスとして活用されていますが、今回は海ごみの観測という新たな利用価値の検証を行っています。

今後も引き続き、観測地域を増やし、自治体と連携し、データの活用を目指し、研究と開発を進めていく予定です。